美術開発部・タイトル制作課

多摩美術大学テキスタイルデザイン卒業制作展~染と織で彩られた作品たち 

2017.03.13


吉川頑固堂です。
2月中旬から3月にかけて美術大学の卒業制作展が多数開催される時期となりました。
学校で開催される総合展や5美大共同での合同展、美大の科ごとでの単独開催まで開催形態も様々です。各美大の学内のみならず会場となる都内や横浜などのギャラリーは鑑賞に来られた人たちで大にぎわいです。

さて先日は、わが母校「多摩美テキスタイルデザイン卒業制作展」に行ってきました。
会場は青山・スパイラルホール。中央に吹き抜けがあり長尺物の展示が可能な会場です。

染は手描き友禅からろうけつ、シルクスクリーンプリントそして型染、織は織機で制作された作品から編物、マクラメなど技法も様々です。
作品数は平面や立体など個性豊かな41点。その中でろうけつ染めで作られた絵巻物の体裁に整えられた作品の前に足を止めました。

 「日本捕鯨絵巻」と題された作品に描かれているのは「捕鯨」。
ろうけつ技法で作られたとの説明に防染と染色を繰り返す作業を自分の頭の中で組立ててしばらく作品を見ているうちに歌川国芳の「七浦大漁繁盛之図」の勇壮な鯨取りの図柄を思い出していました。
会場にいらしていたY教授とお会いし旧交を温めたり、展示作品を見て「この小紋染めは型を彫るのが大変でしたね・・」との問いかけに「いえインクジェットプリンタです・・」と学生の説明員から教えられたり…。
いただいた作品の図録を受け取りながら「みなさん大いに活躍してください。期待してますよ」と会場を後にしました。