アートコーディネート部

美術進行のお仕事とは…

2016.03.30


美術進行部の楫野です。来年度の採用で「美術進行」を目指しているみなさんへ、改めて美術進行のお仕事とはどのようなものかを説明します。どうぞ参考にしてくださいネ。

まず、「美術進行」とは、一言でいうと「現場監督」です。美術進行は、美術プロデューサー、デザイナーと三位一体となって、テレビ・映画・CMなど映像制作、イベント・舞台などの美術制作すべてにおいて現場を監督する人なのです。

ここで、美術進行の一連の仕事の流れを、あるバラエティ番組を例にとって見てみましょう。まずは、番組の制作が決まったところからスタートします。

進行部01最初は、直接番組を作る制作部と、番組に必要な「美術」について「打合せ」を行います。この時点で、美術進行は、制作部の意向を実現化するために、各専門美術会社(大道具、小道具会社等)のスタッフと一緒になってアイデアやプランを提案していきます。

進行部02その番組にロケ(屋外収録)がある場合、現場を飾るために用意する大道具や小道具を作るために下調べをします。これを「ロケハン」と言います。写真は寸法を測っているところです。

進行部03ロケハンが終わり、収録スケジュールも出ると、美術デザイナーが専門スタッフを集めてセットの「発注」をします。この時、美術進行はデザイナーと専門スタッフの間に立って、全体を把握し、不具合をなくすための調整役に徹します。

進行部04スタジオにセットを建て、本番を迎えるまでの間、美術進行はホントに大忙しです。専門会社は10社あまりそのスタッフ数は100人になります。小道具、持ち道具、メイク、かつら、衣裳などいわゆる「演者回り」の専門会社へは足繁く通って入念な打ち合わせをします。

進行部05いよいよ「建込み」の日を迎えました。何にもないスタジオに大道具からセットを建てていきます。美術進行は「現場監督」として各専門スタッフが効率良く、かつ安全に作業ができるように段取りを組んでいきます。デザイナーが描いたデザイン通りにセットが出来ているのか、図面と照らし合わせながら確認していきます。いよいよセットが建ちました。本番までもうすぐです。

進行部06スタジオではリハーサルが始まりました。美術進行はリハーサルで決まった「立ち位置」やセットを替える「きっかけ」(タイミング)などを正確に把握して、本番の収録を安全に、スムーズに進めていきます。

進行部07緊張の連続で本番が終了。終わった後の達成感は格別なものです。とは言え、これでお仕事が完結したわけではありません。最後にスタジオを元の通りに戻します。「撤収!」の号令とともに「バラシ」に入ります。もちろんこの時も、ヘルメットは必ずかぶります!各専門スタッフの作業が完了するまで、気を抜かずに見守るのです。常に念頭にあるのは、安全第一です!

美術進行が番組を任されるまでには相当な時間と豊富な経験、知識が必要になりますが、収録が終わり、放送を見た後の気持ちは、言葉には表せないほどの充実感があります。

私たちは、我々と一緒になって美術を仕切ってくれる方を広く求めています。美術進行になる前までの技術は何もいりません。

美術進行に求められる資質はただひとつ! それは…

好きこそものの上手なれ

最後に、美術進行の先輩たちの話を聞いて下さい。