美術開発部・美術製作課

黒田くんの製作日記~ファミマ台の巻

2017.09.15


美術製作課の木村です。
7月の終わりに総務部の春藤さんから「本社にあるオフィスファミマ商品を乗せる台を作って欲しいのですが…」という相談を受けました。
そこで白羽の矢がたったのが、黒田継之助くん。これまでに「コピー機台」と「「リモコン立てBOX」を作った実績があります。当人に話をすると、是非ともやってみたいと快く受けてもらいました。
製作課の大工チームのサポートのもと、その製作過程をご報告します。

 
IMG_2014
まずは、設計図面を作ります。
これは、完成形をイメージして、大まかな寸法と製作方法、さらには作業手順、材料などを考えて、敢えて手書きで画にしていきます。

170801_172826続いては、材料を集めます。いよいよ作業の開始です。
パネルソーを使ってベニヤをカットします。
「部品」となったベニヤには寸法や使用箇所をメモっていきます。これは左右や上下の間違いを減らすための「技」です。

IMG_1968フィニッスネイル(細~い釘)とネジを使い、さらに木工ボンドを塗りながらベースを組んでいきます。

総務部の春藤さんからは、天板を化粧板(メラミン)にしてよ、とのリクエストがあったので、天板用のベニヤと化粧板の2枚を貼り合わせます。ここでは、速乾ボンドを塗って接着させます。
ここでひとつ仕上げ技。後ではがれてこないように、ゴムのハンマーで全体を叩いて圧着させることをアドバイスしました。

IMG_1973台の底面です。底の部分にはスライドソーでカットした垂木をビスで固定します。
初め外枠となる部分を固定した後に、中に2本の垂木を入れ込んで補強します。
なお、この2本の垂木は、カットして余った材料を、捨てずに利用しました。

台の大枠はできました。次に台の前面に「引き戸」を作ります。
ベニヤを扉のサイズにカットして、ボール盤で穴をあけます。そうです、引き手の部分です。
穴があいた裏面には、ボンドとピンネイルを使ってベニヤを貼りました。もちろん表面は塗装して化粧します。

IMG_1983扉ができたところで、次に本体の内側部分と引き戸用のレールを作りました。

170818_184116いよいよ組み立てにかかります。
天板の取り付けには、外側からボンドとピンネイルを使って貼りあわせます。
写真は仕上げ作業をする黒田くん。サンダーを使い、細かい部分にはヤスリをかけて微調整を行います。

ベニヤの木口(こぐち)にシナテープを貼って、その外側に1回目のクリア塗装をします。
それが乾くと、サンドペーパーを丁寧にかけ、2度目のクリア塗装をしました。こうするとしないとでは、仕上がりに差がでるのです。
なお、塗装とボンドで貼り付けた部分を安定させるためには、台自体を平らな所に置きます。引き戸にはウエイトを乗せて乾燥させます。

IMG_2014間もなく完成ですが、ここで黒田くんのやり方をチェックします。
一番初めに描いた完成イメージ図面(スケッチ)に基づいて作業に取り掛かります。そして作業に取り掛かり、パーツごとにできたものの実際の寸法を再び図面に書き込んでいきます。
最後には、上のような図面が出来上がるのですが、このやり方はまさに「黒田流」なのです。

 170823_173022ようやく完成しました。
大工チームの先輩である河西さんに最終チェックを受けます。
ドキドキするなか、「上出来!」の評価をもらいました。

IMG_2008私から見ても、たいへん立派な「作品」だと思います。
またその製作は、9割以上黒田くんが作業しました。
最後に感想を聞いてみると、一言。
とても大変だった…
とは言いつつも、その顔は自信に満ち溢れ、とても素敵な笑顔で答えた黒田継之助くんなのでありました。