設計デザイン部

SET DESIGN et cetera 「my presentation」

2017.09.07


このブログで、自分が普段から意識してるモノゴトをみる目線のことばっか書く理由…
それは自分の仕事、デザインを進めるにあたって、もの凄く重要な要素になっているからなんだ。

デザイナーはクライアントに対して、進めるべき対象物件で、常に「プレゼン」をしていかないと何も作り出すことができない。
そのクライアントによってプレゼンの仕方は変わってくるんだけど、基本的には、まず自分の目の前にいる人の信頼を得ないと次に進むのが難しいのは当たり前のこと。

だから、自分は自分に出来うる最大限の効果を得るために、絵を描く。

映像や舞台・イベントの世界で、美術セットを立ち上げるためには、クライアントの意向を聞く為の打ち合わせ→プランニング→確認の打ち合わせ→決定。
最短でもこの流れは絶対必要で、その後、細部の図面化→各専門会社へ発注→(製作)→現場での建て込み→本番、といった流れをふんでいく。

言葉で書けば簡単なんだけど、最初の段階でうまくコンセンサスが取れなければ、無限ループに陥って、いつまでも発注できないってこともありえる訳で…。
まあ、それは言い過ぎとしても、早い段階でのデザインOKがでれば、それに越したことはないから。

だから、自分は最初の打ち合わせ時に絵を描く。

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これはテレ東の密室劇ドラマのセット。
ディレクターと、あーしようこーしよう、こんな世界観がイイんじゃない、とか話しをしながら決めていく。
天井から差し込むライトの広がりなんかも演出的にコダワリたいとか、脱出の為のスイッチボックスはどうとか、話しながら絵に落とし込んでいく。
相手がウ~ンと悩みだしたら、アイディアを出しなおし、消しゴムで大胆に消し、しっかりと答えを出す。
経験上、それをやっていけば、初回の打ち合わせでも十分信頼関係を築くことができるんだ。

だから自分にとって、最初の打ち合わせの90分、これが一番大事。

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コンセンサスが取れたものは、その後の図面作業で諸々間違えがないか確認検証していく。
ここで間違えると、現場が大変なことになるから慎重にね。
どんなに最初の印象が良くたって、最終的にできたものがイマイチだったら二度と仕事もこないし…ネ。

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こんな感じのものを最初の90分で描いてくる…だから必死さ。
脳が糖分を欲するんで、お昼ご飯抜いたら絶対仕事できない(笑)。

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なんで、90分なのか?
相手と話しながら間を繋ぐ限界値だから。
だからチームで動いてる美術プロデューサーとかが話しをかぶせてくれると、圧倒的に仕事がやりやすくなり、助かっちゃう。

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この平面図は後で描いたものだけど、基本的にこの状態が頭の中に出来ていないと、立体的なものは立ち上がらない。
絵に描いたものが作れないんじゃ本末転倒だし~。

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舞台なんかでも、演出家と台本を読みながら、まず役者の動きを成立させ、そこに世界観をのせるように構築していく。

ここで大事になってくるのが、如何にいろんなモノ・コトを知ってるかなんだよね。
世界観を作るってことは、アウトプットの作業なんで、インプットで得てきたものがなければ成立しない。
インプットが足りなくって、情景が思い浮かばなければ絵は描けない。
一旦持ち帰って、本やPC(今時は順番が逆か…)で調べれば、何とでもなるだろうけど、やっぱり最高のタイミングは逃すことになってしまう。
ある程度の形を演出する人達に残してあげることで、彼らも次のステップに早めに進むことができる訳だし、そうすれば結果、より煮詰まった作品になるのは間違いない。
だから、何もできない時間を減らしてあげることが重要で、そのための努力(実はただの興味)を、仕事してない時に得ようってのが『目線』。

それも仕事じゃないの?とかいう話しもついてまわるんだけど、これは脱線しすぎるんで、又別の機会に。

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こういった色を付ける前のスケッチ(下絵か)は、ほとんど捨てちゃってるから、出せるものがあまり無いんで、これ以降は色付きのものをのっけますね。

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これなんかは、最初の打ち合わせから本番までの時間がほんとに少なくって、描いてすぐに発注しないと間に合わないって感じで、スタートしたんで、その時のディレクターさんは、当時の会社があった天王洲アイルまで来て、会社前のジョナサンでランチを食べながら打ち合わせしました。
その時出された世界観の希望はジブリ風。
食べたお皿を横にずらし、コーヒーを飲みながらセッセと絵を描くの図…笑えるでしょう!?

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これなんかはクイズ番組なんですが、アーティスティックにって要望で『クリムト』がモチーフ。

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ゲーム的なものは機能も同時に考える。

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スポーツバラエティならシチュエーションをのせる。

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これなんかは、実際セットはほぼ無いんだけど、CGのイメージはこんな感じとか。
こんな感じで、番組でも舞台でもイベントでも、自分のやることは一緒。
普段得てきたものをライブでプレゼンテーションしていく。
いつも試されるみたいでヤル気が湧くし、それより何より、相手と積み上げながらモノを作っていく感じが楽しいんだ。

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