


2年間の研修を通じて強く感じたことは、一つのセットを建てる為には、多くの人達の力強い支えがあるということです。研修中は、新しいことの連続で毎日が新鮮な気持ちでした。特に、初めてスタジオに足を踏み入れ、セットが建てられるのを見た時の衝撃をよく覚えています。大きなパネルをテキパキと正確に建てていく大道具さんのチームワークの良さ。あっという間にセットに彩りを加えていく装飾さんや電飾さんの素早さに只、呆然とし、見とれてしまうほどでした。その後、スタジオでセットが建てられるまでには、綿密な打ち合わせがあり、本当に多くの人達が関わっていることを知りました。
社外研修では、大工さんや背景さんとパネル等の大道具製作を体験しました。また、装飾さんとはセットに飾る絵を描いたり小道具を製作したりしました。社内においては、工場でパネルのメンテナンスをしたり、倉庫でセットの骨組みや道具の管理をしたりと業務は多岐に渡りました。そして、どの職場にも良いものを効率よく作りだそうとする職人さんがいました。トラックに積まれスタジオに運ばれてくる道具には、職人さん一人一人の思いが込められています。
これから先、私がデザインをする上で、図面に描く一本一本の線には重みがあり、責任が大きいということを痛感しました。そして、力強い支えとなってくれる美術スタッフへの感謝を忘れず、思いやりのあるデザイナーになりたいと思います。