


フジアールはたくさんの道を持っている会社だと思う。
例えば、ドラマ制作で監督が何かを欲しいと願ったら、魔法の道具箱へつながる道から、ベッドやソファ、CDや宝石箱、料理や衣装、バッグや靴まで何でも持ってくることができる。宝石箱を用意したが、置くスペースがなかった、では意味がないので、どのような目的でソレを使うのか、美術的な観点から監督の要望に応え、魔法の道具箱へつながる道を選び出す。道具箱にないときには、自分で宝石箱を作ってしまうこともある。
この二年間で、魔法の道具箱を持っている美術のプロの方々に、研修という形でお世話になり、魔法の道具箱の中を覗かせてもらった。番組セットの花の手入れをしたり、ゲストへ出す茶菓子を作ったり、セットの装飾をしたり小道具をつくったりと、本当にいろんなことを経験させてもらった。
魔法の道具箱があるのに道がわからなければ、監督の要望に応えることはできない。上司から地図をもらっているにもかかわらず、道に迷ってしまうことも少なくないが、今は自分にできることを確実にこなし、知識を増やし、経験を積み、一つでも多くの道を増やしていきたい。