「デザインの(居)場所」展
2019.06.28
頑固堂です。
今回足を運んだのは東京国立近代美術館工芸館で開催されている「デザインの(居)場所」展です。

開催趣旨には「選りすぐりのデザイン作品と、工芸作品を合わせた約120点を通して、デザインの居場所はどこ?という問いに対する答えを国境、領域、時間という3つの視点から考えていきます」と記載されています。

4つある展示構成のポイントの一つが、「本展のポイント④ 60年以上前に開催された「世界のポスター展」についての小展示もあります」でした。
様々なプロダクトデザインの作品が展示されていますが、その中からいくつかをご紹介。
東京国立近代美術館工芸館は、かつての近衛師団司令部であった建物を改修し1977年に開館しました。
2階展示室には正面入り口から重厚な階段室を通っていくのですが、この階段室は明治から昭和そして平成に至る歴史を感じさせてくれる空間です。
工芸館の機能は、2020年に金沢に移転するとのこと。
長年、近代美術館と工芸館の展示を合わせて見に訪れることが多かったこともあり、金沢移転は少々残念ではあります。
さて、〆は国立劇場・6月歌舞伎鑑賞教室です。
「神霊矢口渡」。
この演目の作者は福内鬼外こと平賀源内。「ふくわうち おにはそと」とも読むことができるしゃれのきいたペンネーム。
今回の公演の見どころは45年ぶりとなる娘お舟の「人形振り」の復活です。
「“人形振り”とは、俳優が人形の動きを取り入れて演じる演出です」
「人形振り」を見るのは初めてでしたが、娘お舟役の中村壱太郎さんの大熱演に胸が熱くなりました。