デザイン部

ゴードン・マッタ=クラーク展

2018.09.05


頑固堂です。久しぶりの投稿になりました。
さて、このたび竹橋・国立近代美術館で開催されている「ゴードン・マッタ=クラーク展」に行ってきました。
この作家にとってアジアで初めての回顧展、私も初めての鑑賞となりました。

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美術館入り口には「ごみの壁」と題された作品が復元されています。
早稲田大学建築学科の学生と共同で制作した作品との事。

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1970年代のニューヨーク、既存の建物を「切断し、見慣れた日常をまったく新たな空間・時間へと変容させる/ビルディング・カット」という表現で作られた作品が展示の中心になっています。
解体前の家屋をモチーフとして作られていたため、現存する建物は皆無。
会場は彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料などで構成されています。

ハドソン川沿いの打ち捨てられた工場に無断で穴をうがち外光を取り入れた作品。
建物の管理者であったニューヨーク当局に無断侵入が知れてしまい不法侵入および器物損壊の罪で逮捕状が出たとの解説がついています。

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そしてこれはニューヨークで逮捕状が出ていた同時期にパリからの招待を受けて(パリに逃れて?)制作した作品。

「ビルディング・カット」は、実際の建物を切って作られていくのですが、その制作過程の映像を見ていて伝わってくるのはマッタ=クラークの力強さとその体力。
かつてジャパンショップという展示会でログハウスの展示を手掛けた時、日本の大工が長いスパンでプレカットされた丸太の重さに四苦八苦、それを尻目にシアトルから来日したパワフルで強靭なカーペンターが軽々と作業を続けていた事を思い出しました。