デザイン部

多摩美・テキスタイルデザイン卒業制作展「at 00:00」

2019.03.18


ビジュアルデザイン課の吉川頑固堂です。
2月中旬から3月にかけては都内にある美術大学の卒業制作展が多数開催されています。
先日、わが母校、テキスタイルデザイン卒業制作・修了制作展2019に伺いました。

53525828_792842767746866_1460595704513691648_n[1]

会場は青山・スパイラルホール、中央に吹き抜けがあり長尺物の展示が可能な会場です。

正式な学科名称は「多摩美術大学 生産デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻」です。
空間にかかわるテキスタイル・身体にかかわるテキスタイル・表現としてのテキスタイルの3分野に大別され制作された作品で構成されています。
今年のテーマは「at 00:00」午前0時、真夜中、一日の始まり、終わり・・など解釈はいろいろ、卒展の図録の巻頭には「at 00:00、このたった一瞬に  新しい私がいる」と記載されていました。

作品は平面・立体・衣装など表現はさまざま、展示されている作品全体から受けた印象は「モチーフの選び方と展開が面白い」ことでした。
それでは、数ある作品のなかからちょっと気になったものをピックアップしてみましょう。

Studio3/表現としてのテキスタイル

作品名:アンチダイエット
Caption:痩せた体を手に入れることと美味しいものをお腹いっぱい食べること、より幸せなのはどちらだろう。 私は食べている時ぐらいは罪悪感を忘れて幸せな気分に浸ってもいいのではないかと思い、食事中の楽しい気持ちを私らしく作品に落とし込みました。

大きなアロハシャツに仕立てられたシルクスクリーンプリントによる作品です。作者の岡本さんもテーマにたがわず「食べることが大好き!」と仰ってました。

Studio2/身体にかかわるテキスタイル

作品名:HENTAI PLAY make me laugh
Caption:人には性欲という欲求がある。世の中には様々なジャンルの性癖や、変態プレイがあったりする。性に関することを人々はあまり口にしない。そんな秘密のものだから、強烈なインパクトを与えてくれる。その衝撃をもっと生み出したい。性欲が生み出す変態的なものを、見たい知りたいと思って作った私の作品を見て笑って欲しい。

作者の倉さんご本人がいらしたので、しばらくの間、ご歓談。
「これって、まんま新宿二丁目じゃん!」と問えば「ええ、実は二丁目でバイトしてます」とのお答え。
作品とご本人に乖離がなくミョーに納得させられました。

Studio1/空間にかかわるテキスタイル

作品名:NISHIKIGOI
Caption:私は錦鯉発祥の地である新潟県小千谷市に生まれ、両親は養鯉業を生業としており、錦鯉は家族のような特別な存在だった。錦鯉は不思議な魅力を秘めている。柔らかくゆったりと水の中を泳ぐ優しさと、自然のものとは思えない美しく力強い色彩を併せ持った生き物だ。“優しさ”と“力強さ”この二つの相反する魅力を布地を通じて体感してほしい。

ご実家が養鯉業を営んでいらっしゃるとのこと。
スパイラルホールの大空間にゆったりと錦鯉が泳ぐイメージが浮かんでくる作品でした。

さてさて、卒展開催に先立つ2月某日、アーツ千代田3331で開催された「FIBER & FACES12+1変容する繊維-Metamorphsis」展に足を運んできました。

多摩美術大学主催によるテキスタイルデザイン専攻:I教授の退職記念の集いです。
お世話になった先生にお祝いのお花を手配して、初日のオープニングに伺いました。

入口に飾られていたフラワーアレンジメント、先生の作品の色合いやフォルムと雰囲気が合っている事に大変驚きました。

 的確な手配をしていただいた京花園のNさん、本当にありがとうございました。