デザイン部

東京オペラシティ「ジュリアン・オピー」展

2019.08.13


お馴染みの頑固堂です。
今回足を運んだのは、東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている「ジュリアン・オピー展」です。
「日本の美術館では11年ぶりに開催されるジュリアン・オピーの大型個展。前回は2008年、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催され、日本でのオピーの人気を決定的なものにしました」とのこと。
私は今回が初見となりました。

本人の紹介には「グラフィックデザインやアニメーションともシンクロするオピーの平面作品は、絵画という枠にとどまらないハイブリッドな魅力に満ち溢れています。また、オピーは日本の浮世絵のコレクターでもあり、輪郭線を強調した彼の特徴的な作風も浮世絵から着想を得ています。」と記載されています。

展示室に入ると、床から天井に届かんばかりの大変大きな2点の作品が展示されていました。

Walking in New York 1, 2019

たて6.0m×横6.7mの作品は「壁面にエマルジョンペイント、塗装した木材」で製作されており、「展示室の壁に黒を塗り、その上にプロジェクターでアウトラインを投射して各パーツを取り付けていきました」とスタッフの方がその詳細を説明してくれました。
黒の輪郭線の部分は「底目地」になっています。

Towers 1, 2018

オピーの作品の特徴の一つが「極限まで簡略化された人物像」。
「オピーの近作では、以前のような人物の顔だけを描くポートレイトに代わって、人物の全身を側面から表現した作品が多くなっています。はっきりした輪郭線と透明感のある平明な色彩による表現は変わりませんが、顔はただ丸く描かれ、単純化、簡略化の傾向が強くなっています」。

左は「Towel」  右は「Headphones」

「タイトルも同様に、刺青のある男性《Tattoo》、ヘッドホンをして歩く女性は《Headphone》、携帯電話を手に持って歩く女性は《Phone》と簡素化されています。表現もタイトルも徹底的に抽象化されることで、世界中どこの都市にもみられる普遍的な人物が表現されているといえるでしょう」。

「画面に見られる“動き”とオリジナルの音響作品」も特徴になっていました。

Walking in London,2019
Sonia Elvis Elena Paul,2019
3 Stone sheep,2018
3 Stone sheep 白御影石に黒ラインがブロンズ素材で象嵌されています
Street 1,2019
Crows,2018

さて、本日の〆は国立演芸場・8月上席です。

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「ちりとてちん」、夏場で腐った豆腐が登場し、次に人だまで驚かす「樟脳玉」。
そしてトリは馬生さん。猛暑の時節にぴったりの怪談噺「牡丹灯籠 栗橋宿」少々寒気を感じつつのご帰還となりました。