デザイン部

若冲を追っかけて、京都へ。

2016.11.08


今年は「伊藤若冲 生誕300年」を記念して、年初から数多くの美術展が開催されています。
この秋から冬にかけても、若冲作品の一般公開が開催されておりました。その中から京都市美術館での「若冲の京都 KYOTOの若冲」展に足を運んできました。

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今回の展覧会、「その独自の世界観、優れた作品の数々は18世紀の京都だからこそ生まれた事を再認識する」ことがテーマになっています。
館内に入ると、花鳥風月を自在な角度から取り上げ、闊達な表現に満ちた作品が並びます。会場に掲示されていた解説文のなかに「若冲はある日、通りかかった街角で売られていた雀をすべて買い取り、空に解き放った。食材にされてしまうことを捨て置けない思いがあったと推察され…」とありました。
なんと若冲は、作画のモチーフとするため多くの鶏を飼育していたとの事。展示されている作品にも、雄鶏・鸚鵡・鵜・鷹・鶴など多くの鳥類が取り上げられています。
他にも象、牛、犬や魚類では鱒・鯉などが題材になっていますが、なぜか「猫」を主題とした作品だけはありません。
その理由は、若冲自身が鳥や魚を捉えて餌とする「猫」の食餌行動が大嫌いだったそうなのです。

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さて、今回のもう一つの鑑賞目的は開催会場である「京都市美術館」の建物そのものでした。
 そもそも、この美術館は昭和3年に京都で挙行された昭和天皇即位の大典を記念して、建築が計画されました。昭和8年、東京都美術館につぐ二番目の公立美術館として設立され、その時の名称は、「大礼記念京都美術館」でした。

帝冠様式の外観も美しく、大階段からつながる2階天井のステンドグラスのハート型は二葉葵(上賀茂神社の御神紋)がモチーフなのでしょうか。
展示作品以外でも多くの事物が印象に残る美術館でした。