デザイン部

SET DESIGN et cetera 「セレモニー」

2019.03.27


ご無沙汰しました、別所です。
自分の母校である武蔵野美術大学
もう20年位前から、いわゆる金屏風前での卒業証書授与ってのを止めて毎年趣向を凝らしたセレモニーを催しているとの事。
自分の卒業はそれ以前の事だから、それらを見たことは無かったんだけど、ひょんなことから、今年の『卒業式』と来年度の『入学式』のディレクション一式をお願いされることになりました。

ただ自分のメインとなる仕事はセットデザイナーであるので、演出や運営の方法論を分かってはいても、プロフェッショナルとは言い難い。
なので、やりたい事は口に出させてもらう総合監修という形で関わり、演出部分はしっかりと実績のある会社の同期に任せることにした。

ということで、そんな仲間と決定したプランニングは、センターステージを持つライブ空間。

一つの大きな学び舎から巣立つ者達を象徴的に表す為に、大樹を作る。
これは彼らが生きてきた時間そのものでもあるから、その表現は照明による変化で観せてゆくことにする。
このようにセンターステージを作るにしても席によっては裏側ばっか見せられるんじゃ本末転倒なので、センターステージはターンテーブル(回転台)として、正面を定めず(正確には始点があるけど)更にカメラでライブビューイングを行い、会場にいる全員がそのセレモニーの全てを共有できることとした。

結果、このセンターステージに立つ者は、常に回っているということ!

前日まで雨予報が出ていた卒業式だったけど、当日は天気も保ち、青空が覗いてきた。
それだけでも卒業生の気持ちはアガるよね、良かった。

ちょっとした看板も、やりっぱなし感ある美大らしきもの(?)を準備した。
自分の母校だからこそ、このあたりは勝手なイメージで…。

舞台のある体育館アリーナに入ると、花道の先に大樹がそびえる絵面。

卒業生代表達は卒業証書授与時に様々なパフォーマンスを繰り広げ、これより広がる世界への扉を開ける。

学長先生のスピーチは、舞台のコンセプトに合わせたものを用意をしてくれ、更には武蔵美らしい乱入パフォーマンスがありつつも、それを上手く見せるなど、前例なんて絶対ないグルグル回るステージを使いこなし、その度量の大きさを感じた、見事なものでした。

長いこと仕事をしていると、意外な線が繋がっていき、自分の想像外まで世界が広がるという実例。

卒業生の皆さん、おめでとうございました。
自分にとっても非常に面白い体験をさせていただきました。

更に次は平成31年度の「入学式」も担当させてもらいます。